× あとがき ×

【FIRE×BRAND】、最後までお読み下さり有難うございます!
まさかの3年という長期間に渡り続いたお話も、無事完結となりました。ここまで続けられたのも、読んで下さった皆さまのおかげであります。本当に有難うございます。

自分ではあまり気にしていなかったのですが、ここまで来ると【逆ハー】としか言いようのない話となってしまいました。ここに至るまでアレコレさせるのが、実は一番楽しかったです。
開発当初はもっとシリアスな話で、キャラの性格も結構違っていました。
イグネアは普通の娘で、けれども呪いと秘密を隠すために乙女心封印という、割と健気な感じでした。
ヒュドールは案外初期の方でイグネアへの気持ちに気付いて、しかもまるでリヒトのようなこっ恥ずかしい台詞も吐きまくっていました。今じゃ考えられん。
リヒトは結構冷静で他者との関係を割り切っていて、あのヒュドールが好きになった相手ならちょっとちょっかい出してやろうか的にイグネアを構ううち、自分も好きになっていたり(ちなみに堂々と押し倒してた;)
リーフに至っては完全に悪役でした(汗)。それこそ嫌われそうなほどで、イグネアに対しても憎しみ以外持っていませんでした。
イグネアが自分の正体をリヒトに聞かせるシーンありましたね。あの場面、開発当初だと、リーフはヒュドールの命と引き換えにイグネア自身に暴露させる、どちらにしても結ばれないように仕組むという、なんとも鬼な展開を用意していたのに……それなのに、どういうわけか、いつの間にか、あんなほのぼのな人たちに! おかしいな……。

このお話、元ネタは乙女ゲームで、乙女ゲームといえば色んなタイプの男前を落とすことが楽しみなわけで。
そういうわけで、一応誰が相手でも結末を迎えられる話ではあったのです。
しかし、開発当初はイグネアとヒュドールの恋愛が物語の中心だったため、結果その影響で二人がくっついた形になりました。すみません;
とはいえ、番外編的に“リヒトやリーフが相手だった場合”の話も書きたいなという気持ちがあります。人それぞれですが、逆ハーの醍醐味はそこではないかと私自身は思っているので……。
あと基本コミカルなので、しっとりラブラブというより、ドタバタな感じにしたいというのも結構前から考えていました。というか、きっと本編の雰囲気だとそこまで書ききれないです、私が(汗)。
この番外編については、ページの下部をご覧くださいませ。


さて、長々と書きましたが。
こんな所にまで目を通して下さり本当に有難うございます。
これまでメッセージを送って下さった方々、拍手して下さった方々、応援して下さった皆様に心から感謝です!
有難うございました!

2007.2.4〜2010.2.22 水那月九詩




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