Light & Darkness


Sequel 13








 ガイデル城内は騒然としていた。兵もメイドも貴族ももれなく血相を変えて逃げ惑い、ガイデル城東棟から繋がる通路は、あれよという間に人でごった返した。
 それもそのはず。東棟の上空では二匹の竜が暴れており、建造物の損壊が著しく、その場に留まれば生命の危機にすら陥るからだ。
 その人混みの中に、疲れ果ててやつれた中年男の姿もあった。頭髪は乱れ、数日眠っていないのか目の下には見事なくまが出来上がっている。豪華な身なりに反して表情はすこぶる貧相な男――ガイデル王は、通路の柵にしがみ付きながら崩壊の一途を辿る東棟を呆然と眺めていた。

「ああ……ワシの城が……」

 呟かれた言葉は周囲の喧騒にかき消された。兵もメイドも貴族も、そこに国の主がいることすら気付かぬほどに慌て、逃げ去ってゆく。
 国が独立を果たして早百年。十数年前にようやくめぐってきた我が時代を、今まさに失おうとしている彼の心情はどん底だった。
 それもこれも数カ月前、あの黒竜をかくまったことが原因だ。口車にまんまと乗せられ、アスライーゼを敵に回したのが原因だ。

『白き竜が夜空を翔ける時――それは大地が崩壊を遂げる時』

 ただの伝承だと思っていた。しかし、すぐそこで広がる惨状を目の当たりにすれば、嘘ではないのだと確信した。
 竜王の真の姿――月光を浴びて銀に輝く白い竜が羽ばたけば、アリオールでも敵わぬほどの強風が巻き起こる。太い四肢や尾が振るわれれば、人間の作り出した建造物など、もろい砂糖菓子さながらにあっさり崩れてゆく。
 さらに対峙する黒竜も負けてはおらず、魔法陣の描かれた片翼は己の吐き出した黒炎を踊り狂わせ、もはや鎮火を試みるのも無駄と思えるほどあたり一面火の海だ。
 かと思うと、竜王の口から吐き出された強烈なプラチナブレスが踊り狂う炎をそのまま氷結させ、世は心地よい夜というのに、ガイデル城は真冬のごとき寒気に襲われた。
 神の怒りに触れた気がした。天罰が下った気がした。ダークネスといいアスライーゼ王といい、ドラゴーネを手懐けることなど人間には不可能だったのだ。
 竜たちはただ闘いを楽しんでいるように見えた。己の身など省みず、目の前の敵が壊れて動かなくなってしまうまで本能のまま相手を傷付け合っていた。
 竜と化したドラゴーネたちに理性など存在しない。特に血筋がよい者が成体となり、力を増すほどそれは顕著(けんちょ)に表れる。元来好戦的な性格は、真の姿を取り戻した時に最も発揮されるのだ。
 人の姿であらゆる存在を魅了し、竜の姿で恐怖に陥れる。ドラゴーネほどタチが悪い種族はない。“触らぬ神にたたりなし”と言ったところだ。
 二匹の竜は互いに一歩も退かず対等に見えた。しかし黒竜の胸に走る大きな傷は相当なダメージを与え、わずかながら白竜が押していた。
 そして――激闘の末、ようやく勝敗が決まろうとしていた。





 東の方角がうっすらと明るみを帯び始めた。もうすぐ夜が明ける。
 踊り狂う黒炎が白銀の輝きに覆われ、竜たちにとっての大地は、一面雪原のごとく白く輝いていた。
 竜王のみが吐き出す“プラチナブレス”は、あらゆるものを氷結させる。その猛威は、生物を驚愕の表情のまま氷像にするほどだという。
 氷結した大地が冷気を漂わせていた。黒竜の腹から滴り落ちるどす黒い血さえ、地に達する前に結晶化した。過ぎ行く時に比例して、赤い雫の量が増えてゆく。
 月が姿を隠せば太陽が顔を出し、夜が終わりを告げる。朝が来れば――闇は光に呑み込まれて消滅する。そう、今度こそ永遠に。
 しかしそれを甘んじて受け入れるほど、黒竜の――カイザーのプライドは低くなかった。闇が光に敵わぬはずがない。己の力が全てを逆転させるのだ。
 純粋に力を求め続けた執念深さは失われておらず、憎悪と脅威を孕んだ黒竜の咆哮が闇夜を震わせた。竜となっても変わらぬスピードを駆使して黒竜が接近し、白竜の首に食らいついた。
 だが尖った牙が表皮を破って肉を貫こうとしたその時。漆黒に染まった瞳を剥き、黒竜は食らいついていた首を開放して悲鳴を上げた。
 白竜が肩を食い破っていた。さらに食いつかれた傷口から強烈な冷気を送り込まれ、黒竜の右肩は見る見るうちに氷結してゆく。もはや痛いと感じる時間も与えられなかった。
 黒竜は四肢と両翼をばたつかせ、白竜を引き剥がそうと必死になって暴れた。しかし強靭な爪が皮を貫き肉を抉っても、白竜は食らいついたまま離れない。
 そして白竜の左頬に描かれた竜の紋章が赤く光り輝いたと同時――白銀に染まった凍える大地に巨大な魔法陣が現れた。不可思議な文字が羅列した陣は蒼い蒼い光を放つと、いくつもの氷柱を生み出し、天高く突き出した先端が黒竜の身体を貫いた。
 耳をつんざくような悲鳴が大気と大地を震わせる。
 巨体の至る箇所を貫いた氷柱がどす黒く染まり、黒竜が身体をしならせた。力を失ってぐったりしているが、幸い心臓は免れたためまだ生きている。
 白竜が放れると魔法陣が消え失せ、支えを失った黒竜は勢いよく落下していった。巨体を受け入れた建物が派手な音と共に崩れてゆく。しばし翼をばたつかせてもがいていた黒竜は、やがてその形を変えていった。


 もうすぐ夜が明ける。
 翼を羽ばたかせ、白き竜が夜空に浮かんでいた。今宵の勝者は興奮冷めやらぬ赤い瞳で、いつまでも眼下を凝視していた。
 氷結していた大地は、魔法陣が消えたと同時に嘘のように元通りになった。
 ドラゴーネは単体で魔法を使用することはできない。しかし魔陣石を所持していればそれも可能となる。竜王の頬に現れる紋章は特殊な陣となっており、魔陣石と組み合わせる事によりオルフィスですら使用不可能な魔法が発動される。

 遠い昔、竜王と呼ばれた者がアペイロンを手にした。そして白き竜へと姿を変えた時、頬に浮かんだタトゥーと最狂の魔陣石の力が重なり、大地は見るも無残に氷結したという。凍てつき、果ては枯れた大地が再び実りを見せたのは、およそ百年経った後だとか。

『白き竜が夜空を翔ける時――それは大地が崩壊を遂げる時』

 この伝承が生まれたのは、実はそんな理由だったのかも知れない。


 ともあれ、長きに渡り続いた私闘もようやく終わりを告げた。カイザーが再度立ち向かってくる事はないだろうが、奴の執念深さは折紙付きだ。しっかりくたばったかどうか、この瞳で確かめなければ気が済まない。
 荒ぶる鼓動を沈めようと翼を羽ばたかせ、白い竜がゆっくりと降下してゆく。しかし安息を得たのも束の間、その左肩を真っ直ぐに伸びてきた光の槍が貫いた。
 空が悲鳴を上げる。
 白竜は鞭打たれたように身をよじらせ、真っ逆さまに落ちて行った。












 ガイデル城内地下層は薄暗く肌寒い。灰色の石壁に囲まれた通路にはカビ臭さを留めた空気だけが停滞している。当然の事ながら生活感もなければ人気もない。
 そんな寂しい地下の一角では靴音が響いていた。等間隔で鳴らされる音は時折途絶え、そしてまた繰り返される。合間にギャーとかいう竜の鳴き声を引き連れながら。

「一体ここはどこなんだ。人の家というのは全くワケがわからんな!」

 立ち止まって腰に手を当て、麗しの女王は一人ごちた。眉を吊り上げ、たいそうご立腹である。
 フェリーシアは迷子になっている真っ最中であった。この地下層は無駄に複雑な構造となっており、脱出を試みたものの上階への道を未だに見つけられず、かれこれ数時間は同じ場所をウロウロしている。誰かに聞こうにも人っ子一人現れないのだから話にならない。そのうえワイバーンでは話し相手にもならず、退屈極まりない。

「一国の王に対して何という扱いだ! 今度会議で議題にしてやる!」

 会議とは、アスライーゼが同盟を結ぶ各国との月一で行われる同盟国会議である。そうそうたる国々が名を連ね、ここで議題にされたらまずガイデルは一溜まりもないだろう。
 ぶつぶつとやり場のない怒りを撒き散らしつつ、フェリーシアは再び歩き出したが、数歩進んでまた立ち止まった。獣人特有の聴力が地鳴りに似た轟音を確かに拾っていた。この地下層は防音処置が施されているのかそれまで何も聞こえなかったのだが、轟音は確かに近づいていた。しかも上方から。
 何事かと見上げたと同時、パラパラと粉末化した石が崩れ落ちてくる。そして次瞬、豪快な破壊音と共に天井を突き破って何かが落下してきた。
 フェリーシアは目を瞑り、腕を上げて顔を庇った。砂埃が舞い上がり、思わず咳き込む。足元には瓦礫の山が散乱していた。
 再び瞳を開けた時には何とか砂埃も落ち着き、視界が開けていた。そしてエメラルドの瞳が映し出したのは、ぐったりと横たわる白い巨体だった。

「ロックウェル!」

 自分以外に白い竜の姿を持っているのは、可愛い可愛い甥っ子だけである。フェリーシアは名を呼び、瓦礫の山を軽快な足取りでかわしつつすぐさま駆け寄った。
 恐らくカイザーとやり合って来たのだろう。そうでなければロックウェルが竜になることは有り得ない。各々の安否は気にかかるが、事の顛末(てんまつ)よりも今はとりあえず様子をうかがうのが先決だ。
 真っ白な竜は気絶しているのか微動だにしないが、身体のあちこちが血に染まっているものの、まあ大した傷ではない。こうなったのは左肩の傷が原因だろうが、死に至るほどではない。

「おい、しっかりしろロックウェル。その程度の傷で死ぬなんて、恥ずかしくて伝説にもならんぞ」

 傍で屈み込んだフェリーシアは、落胆したように息を吐き、臆しもせずに白竜の身体をバシバシと叩いた。心臓を貫かれたならともかく、たかが肩をやられたくらいでこの有様とは情けない。それでも最強種ドラゴーネか、獣人の長を豪語する竜王か。思いつく限りの“けなし攻撃”は散々なほど続いた。
 しかしそれが効を奏したのか、しばらくして白竜の身体がびくりと動いた。横たわっていた巨体は見る見るうちに縮んでゆき、やがて人の形を取り戻す。
 ワイバーン達は恐れ多くも白竜を足蹴にしてギャアギャアと騒ぎ立てていたが、その細い後肢を人間の手が鷲掴みした。むくりと起き上がった男の表情は、不機嫌そのもの。いつもは適当に束ねている白い髪もだらしなく肩を流れ、せっかくの男前も台無しである。

「……やかましい」

 威圧のこもった低い声とひと睨みでワイバーンどもを黙らせる。怯えたワイバーン達はぴゅうっと飛んできてフェリーシアに擦り寄った。それを横目で見遣りつつ、ロックウェルはのろのろと立ち上がり、深い溜め息を吐いた。
 真っ赤に染まった左肩に激痛が走る。腕を上げようとして上手く行かず、指先にも力が入らない。しばらくは不自由しそうだと思いつつ、右が無事である事を幸運と考える。片腕さえ自由ならば何とかなる。
 表情をゆがめながら視線を上げると、冷やかしの視線を飛ばすエメラルドの瞳とかち合った。

「なんだ、生きているじゃないか」

「勝手に殺すな」

 にやにやと笑っているフェリーシアに、一体何が楽しいのかとロックウェルは諦めのこもった息を吐いた。
 叱咤激励は彼女の十八番だ。そうやってガキの頃から教育されたため、今ではすっかり慣れてしまった。まあ、そのおかげで人一倍負けず嫌いになったわけだが。
 腕組みをし、堂々とたたずむフェリーシアをエメラルドがちらと見やる。見た所外傷はなさそうだが、彼女とて捕らわれの身だったはず。何事もなかったとは限らない。

「お前は大丈夫なのか?」

 問いかけられ、フェリーシアはぱちりと瞬いた。が、すぐにその表情は冷やかしへと変化する。またしてもにやにや笑いを向けられ、ロックウェルはあからさまにムッとした。

「なんだよ」

「いや……お前もずいぶんいい男になったなあと思って」

 一人っ子という事もあり、子供の頃から我がままで自己中で、そのまんま王子気質だったロックウェルが、他人を気遣うだなんて数年前までは考えもつかなかった。
 痛みを知る事で、誰かを憎む事で、そして誰かを大切に想う事で少しずつ成長していったのだろう。齢二十二にしてようやく成長振りを見せるとは何とも遅過ぎるが、それでも一番近くで可愛がってきた“弟”だからこそ嬉しいと思う。
 そんなフェリーシアの母性溢れる想いには全く気付きもせず、ロックウェルは不貞腐れて顔を背けていたが。

「ところでロックウェル」

 気を取り直してフェリーシアが向き直る。先ほどまでの和やかさは何処へやら、表情は真剣だった。

「カイザーはどうした」

 その言葉にロックウェルがぴたりと動きを止め、眉間にはしわが寄った。明確な言葉はなくとも、まだ生きているとそれだけで確信できた。
 この左肩を貫いたのは間違いなくあいつだ。あれだけの傷を負ってなお動けるだけの執念深さには敬意を表すが……その後どうなったのか、この瞳で見届けなければ。そしてまだ生きていたなら、今度こそ終わらせなければ。
 しかし、一歩踏み出したロックウェルをフェリーシアが制止した。

「お前はレインの所へ行け。あとは私がやる」

 途端にロックウェルは形相を変え、エメラルドが真っ赤に染まった。

「あいつの息の根を止めるのはこの俺だ! それを邪魔するつもりか?!」

 我がままを貫く子供のように、ロックウェルが吼えた。
 これまでの数年間、あの男をどれだけ追ってきたと思っているのか。西に現れたと聞けば西に飛び、東に現れたと聞けば東へ飛んだ。それもこれも全てはあの男を止めるためだ。
 カイザーの息の根を止めるまで心休まる日などなかった。ダークネスの「ダ」を聞くだけで高揚出来る自分がいた。何人たりとも邪魔する事は許さない。それが例え誰であろうとも。ピジョン・ブラッドの瞳をぎらりと光らせ、ロックウェルは身も凍るような睨みを飛ばした。
 常人ならばすくみ上がるだろう威嚇も、フェリーシアには通用しなかった。彼女の動きを察知したのと、背中に衝撃が走ったのは同時だった。勢い任せに壁へと追いやられたと気付くのに、ほんの数秒要した。
 フェリーシアの左腕が首元を押さえつけ、右手が左肩を掴んでいる。すぐそばで真っ赤な瞳が見上げていた。

「貴様、一体誰に向かってそんな口をきいている?」

 今にも噛み付きそうなほど険しい表情で、フェリーシアが威嚇していた。吐息がかかるほどの接近状態は、恋人相手ならさぞ悦ばしいだろうが、残念な事にささやかれるのは甘い愛の言葉ではなく、ドスの利いた脅しである。

「答えてみろ」

 言いながらフェリーシアは右手に力を込めた。赤い血が肩から流れて白い手を染めてゆくが、それでも力を緩めず、「怪我人が粋がるな」という無言の圧力をかけた。
 傷口に容赦なく指を立てられ、ロックウェルは身悶えた。あまりの痛さに気を失いそうになった。

「……ッ! わかったよ!」

「よーし、いい子だ」

 ロックウェルは根負けして、ついには陥落した。フェリーシアは満足げににっこり笑い、頭をがしがしと撫でているが全然嬉しくない。
 こいつ悪魔かと心中で呟いたが、言った途端に殴られるだろうから口にはしたくない。いくら頭が上がらないとはいえ、女に気圧されるなんて我ながらほんのり情けないが、相手が相手なだけに仕方ない。嫌になるほど染み付いた、絶対的な上下関係を今ほど恨みたくなった事はない。

「裏切り者の始末に、竜王自ら出向く必要もないでしょう。後は、お任せください」

 わざとらしく敬語を使用しつつ、フェリーシアはうやうやしく頭を垂れた。エメラルドが上目遣いに見上げ、不敵な笑みを向けてくる。
 こんな時にばかり“竜王”の立場を利用するあたりが気に入らない。が、仮にも叔母とはいえ一国の王に頭を垂れさせて、竜王としてのプライドがくすぐられたのは事実だった。もはや完全に手玉に取られているわけだが、当の本人はそうとは思っていないらしい。
 ロックウェルは左肩に視線を落とした。少し動かすだけでいちいち痛みが走って苛々する。フェリーシア相手にこのザマだ。万が一を考えて、どちらが行くべきかは瞭然だが……。

「フェイ」

 ロックウェルは、背を向けて一歩踏み出したフェリーシアを呼び止めた。

「何だ?」

 フェリーシアは歩みを止めたが、振り向かなかった。
 一呼吸置いて、ロックウェルが言葉を返す。

「……大丈夫なのか?」

 それは「任せてもいいのか」とも聞こえたし、「かつて愛した男を、その手にかけられるのか」と言っているようにも聞こえた。
 気を使わせるのが嫌だったから、ロックウェルにはカイザーと関係があった過去を話していない。だから決して意図しての言葉ではないと思う。
 フェリーシアは瞳を閉じた。
 肌に触れた手が、名を呼んだ声が、自分だけを見つめていた暗紫の瞳が、過去に終わらせたはずの心を思い出させた。その想いを完全に捨て切れていなかったのだと気付かされた。
 けれど……その想いをいつまでも引きずれるほど、今の自分は甘くはなれない。

「愚問だな」

 ゆっくりと閉じていた瞼を上げ、問いかけを鼻で笑い飛ばした。血の色に染まった瞳は、揺るぎない決意を宿していた。
 もうすぐ夜が明ける。
 たった一人で白い光に抗い続けた闇は、太陽の光のあまりの眩しさに、瞳を閉じたまま眠ってしまうかもしれない。
 あいつを堕とした原因は自分にある――なんて思うほど、自意識過剰ではない。けれど……せめて最期くらいは自分が看取ってやるべきだと、そうしてやりたいと思う。だから誰にも邪魔はさせない。たとえ可愛い“弟”であろうとも。
 背に現した真っ白な翼を羽ばたかせ、フェリーシアは天井の大穴を抜けて飛び立っていった。




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