× 第4章 【炎と烙印】 10 ×





 翌朝。
 昨晩は仕事もそこそこに早寝をしたせいか、イグネアは通常よりもかなーり早い時間に起床した。そりゃもう、日も昇っていない頃にである。
 なんでか着替えもせずに寝ていて、その理由を考えてみたもののよく覚えていない。まあ悩んでいても仕方ないし……と朝っぱらから風呂に入り、まずは洗濯に取り掛かった。
 いつものごとく洗濯物を干し終えると、次は朝食の用意だ。そういや昨日から二人ほど住人が増えたのだった……と軽く思い出し、そうなると野菜スープも増量せねばならないな! などとひとり張り切っていると、しばらくして厨房にヒュドールが現れた。
 今まさに起きて来たのだろう、ヒュドールはものすんごく気だるげだ。それでいて、いつもはピリピリした雰囲気なのに、どことなく隙がある。日中ならば不可能だろうが、今なら蹴りの一発くらい入れられそうではある。……怖いからやらないが。
「どうも、おはようございます」
 へらっと笑って挨拶すると、至極不機嫌そうな青碧の瞳がじとっと睨みつけてきた。
「………………ああ」
 返事は数秒遅れてから発せられた。
 そういえばヒュドールは朝は苦手だと、以前聞いた気がする。仕事の時以外は朝は遅いとかなんとか。だったらもっと寝ていればいいものの、何で起きて来たのだろうか……そう考えてはたと気付く。きっと仕事をしに来たのだ。
「…………ずいぶん、早いな」
 ヒュドールは額に手を添えて渋い顔をしていた。どん底の気分を何とか持ち上げて立っているように見える。どうやら話をするのもやっとらしい。あまりにも辛そうなので、ちょっと可哀想になってきた。
「あの、朝食は私が準備しますから、寝ていて構いませんよ。出来たら起こしますから」
 ヒュドールはしばし無言で佇んでいたが、ようやくイグネアの言葉の意味を理解したらしい。
「……俺の分の朝メシはいらない。あと二時間放っておいてくれ」
 そうとだけ言い残し、全身を襲う倦怠感と闘いながら、ヒュドールはのっそりと帰って行った。なんだか、冬眠からうっかり早めに目覚め、山から下りてきてしまった熊を連想させた。

 そういうわけで平常通り、イグネアが一人で朝食の支度をしたわけだが。
 準備が整う頃にやって来たのは相変わらずリーフで、またしても寝ぐせのついた頭をがしがし掻きつつ眠たげな顔で現れたのだが、案の定食卓をじっと見下ろしてこの上なく渋い顔をしていた。
「……なんでいつもと同じメニューなわけ?」
 周囲を気遣って猫被りだが、深緑の瞳は容赦なく不満そうな視線を向けてくる。
「私が準備をしたからです」
「……ヒュドール“さん”は?」
「寝てますが」
 間髪を容れずにリーフが舌打ちしたのを、イグネアは聞き逃さなかった。
「全くあの小僧め……早速サボりおってからに」
 ぼそっとプレシウ訛りで文句を言いつつ、渋々席について溜め息を吐いた。あやつを置いておく最大の利点は、食事のメニューが毎食変化することだというのに。
「彼は朝が苦手なようなので、朝食は私がひとりで用意しますからね」
「えーッ!」
 それは、またこの地獄のメニューを繰り返すということではないか。リーフは思い切り不満の声を上げ、恨めし気にイグネアを睨んだ。
「叩き起こしてやる!」
「……大人気ないことはやめんか」
 プレシウ訛りの文句につられ、うっかりイグネアも訛り返したのだが、小声なのでまあ大丈夫だろう。
 それはさて置き、リーフは別の意味で不満げな顔をしていた。
「そうやって甘やかすから調子付くのだ。だいたいあやつは昨夜、いたいけな(わし)に対してまたしても毒を吐きおったのだぞ。ああいう傲慢な小僧は、一度完膚無きまでに叩きのめし、地面に這いつくばらせてやりたいわ」
 などとリーフはブツブツ文句を言っていたが、イグネアには何のことやらさっぱりである。とりあえず、甘やかした記憶もないことだけは確かだが。というか、発言が若干頑固親父に思えなくもない。そして“いたいけ”という言葉は一体誰のために存在するのか、もう一度良く考えて発言しろと言ってやりたい。
 そんな感じでぼそぼそとプレシウ訛りで言い争っていたが、ふいに人の気配を感じ、二人はぴたりと話をやめた。
「おはよう、お二人さん」
 声をかけられて振り返ると、朝っぱらから眩しいほどに爽やかな笑顔がむこうから歩いて来た。さすがは麗しの騎士様、いつでも外出可能とばかり頭の天辺から爪先まで完璧に整っている。
「おはようございます」
 一晩眠ったことで昨夜の出来事はすっかり忘れ、イグネアが普段どおりに挨拶を返すと、リヒトは上機嫌な笑顔を向けてきた。しかしすぐにリーフが不貞腐れていると気付き、首をかしげる。
「どうしたの?」
「朝食メニューに不満があるそうです」
「我侭言ったら駄目だよ。せっかく作ってくれたんだし」
 黄金の瞳がたしなめるような視線を向けると、リーフは俯いて重苦しい溜め息を吐いた。そんなことを言っていられるのも、せいぜい今だけだ。
「……半年も続けば、お兄さんだってきっと不満を言うよ」
「?」
 それでも意味がわからず、リヒトは困惑して首を傾げた。
「ところで、ヒュドールは?」
「一時間前くらいに起きてきましたが、あまりに辛そうだったので部屋に帰しました」
「はは、あいつは朝は弱いからね。下手にちょっかい出すと、たぶん殺されると思うよ。あ、塩取ってくれる?」
 これまで見て来た朝のヒュドールを思い出し、リヒトが苦笑しながら手を伸ばす。その手に塩の小瓶を渡したのは、またしてもいつの間に現れたのか、モルであった。彼の神出鬼没ぶりにも全く動じず、それどころかすでに受け入れてしまっているリヒトは、やはり色んな意味で只者ではない。
「あと二時間、放っておいてくれと言われましたが」
「なら、放っておけばいいよ。その頃にはフツーに眉間にしわ寄せて立ってたりするからさ」
 相棒のリヒトがそう言うなら……と納得し、ふと首を捻ると、今朝もしっかり完食し終えたモルの姿は消えていた。
 それと入れ替わりに今度は屋敷の主が姿を見せた。こちらも朝は苦手なので、毎朝不機嫌そうだ。眼鏡を押し上げつつ、神経質そうに食卓を見下ろし……ものすんごく不満そうな視線を向けてきた。かと思ったら、何かを探して琥珀の瞳が室内を見回す。
「……ヒュドール君はどうした」
 ちなみにヒュドールのことが気になったのではなく、メニューが同じという事実で彼が手を出していないと知ったから――つまりは遠回しな文句であるが、そんな回りくどいことがイグネアに通じるわけない。
 だいたいリーフにしろオンブルにしろ、何がそんなに不満なのだろうか。スープは美味しいのだし、野菜は身体に良いのだし、一石二鳥ではないか。
「朝は私がひとりでやりますからね!」
 いちいち一人一人に構ってなどいられない。若干ムッとして言い切ると、二方向から溜め息が聞こえた。
「……だったら、暇な時にヒュドール“さん”からお料理習っておいてよ」
「同感だ」
 真紅の瞳がじろっと睨みつけると、リーフとオンブルはそ知らぬ顔をしてそっぽを向いた。この二人はこういう時だけ息がぴったりなのだ。全く、文句を言わないモルやリヒトを見習えと言いたい。……言ったところで改善はされないだろうから諦めているが。

 さて、そんなこんなで朝食を終えると、リーフとリヒトは連れ立って出かけることになった。意外な組み合わせではあるが、まあ自警団に向かうのだから仕方がない。
 どうでもいいが、ここに住み始めた頃から何でかリーフが「儂が出かける際は見送りをしろ」と言っていたため、イグネアは渋々実行していた。今では習慣づいてしまったので自然と足が向かうようになっている。
 掃除の最中であるため雑巾片手に玄関までやって来ると、リーフはすでに出たらしいが、リヒトは今まさに扉を抜けようとしているところであった、彼は足音に気付いて振り返り、さっと近寄ってきてイグネアの手を取った。ついでに雑巾も一緒に握られているのだが全く気にしちゃいない。
「本当は四六時中見守っていたいところだけど、仕方が無いから日中はヒュドールに役目を譲ることにするよ。でも何か事件に巻き込まれたら、すぐに俺を呼んでね。何処にいたって助けにくるから」
「い、いえ、ここで事件なんて滅多におきませんから。それより雑巾が……」
「俺がいない間にあいつが何かするとは思えないけど……まあそんな度胸はちっともないと思うけど……それでも男は狼だから、十分気をつけてね」
「あ、あの雑巾……」
 雑巾を引き抜こうとして手を添えたのが、間違いだったらしい。案の定、リヒトは盛大な勘違いを繰り広げていた。
「君も、俺との別れを惜しんでくれるんだね。嬉しいな」
 一般的な乙女であればうっとりと魅入ってしまいそうな甘ったるい眼差しを浮かべ、リヒトは軽く腰を折った。そうすると、自然と顔が近づくわけで。
 そこでようやく、なんだかつい最近も似たような状況に陥ったよな……と昨夜の事件を思い出したイグネアは、さっと青ざめた。気付けばなんだ、この至近距離は!
「な、なな、何してるんですか!」
「ん? 行ってきますのキスでもしようかなと」
「は、はあっ?!」
「どうしよう……そうやって照れるところも可愛いくて仕方がない」
「ひいいいいい!」
 素っ頓狂な悲鳴を上げつつ、イグネアは逃げようとして必死に後退を試みたが、いかんせん雑巾ごと手は握られたままなので、腰だけが引けてなんとも無様である。というか、それ以前にこの姿がどうやったら“照れている”ように見えるのか。
 これが昨夜言っていた“明日からの攻撃”なのか! 朝っぱらかなんと破廉恥な男だこいつは、変態か! などと心の中で大いに口撃をするが、当然リヒトに伝わるわけがない。そうこうしている間にも、じりじりと確実に、麗しい顔が近づいてくるではないか。
 しかし。
「自慢のその顔を血塗れにしたくなかったら、さっさと行けッ!」
 怒声の主を振り返れば、そこには不機嫌最高潮な白銀の魔神様がいらっしゃった。あれから二時間経過したのだろうが、リヒトも言っていたように、先程のダルダルぶりが嘘のように血気盛んである。魔術を放つ気満々なのか、青碧の瞳はぎらりと妖しい輝きを放っているではないか。
 邪魔者登場でやる気が失せたのか、リヒトはあっさりイグネアの手を解放し、やれやれと肩を上げた。なんだか前もこうして邪魔されたような気がするのだが。
「せっかくいい所だったのに……まあいいや。冗談はさておき、本当に気をつけてよね。ヒュドールもしっかり護ってやれよ。では、行ってきます」
 爽やかな笑顔と共に軽く手を振り、再び扉に向かったリヒトだったが。
「……お兄さん、何してるのさ」
 わずかに開いた扉の隙間から深緑の瞳がじろっと見上げていて、リヒトは思わずうっとうめいた。
「ごめんごめん、待たせたね」
「……朝っぱらからイグネアにちょっかい出すの、やめてよね」
「はいはい」
 そういやここにも敵がいた……と思い出し、リヒトは先行くリーフの小柄な背中を見つめ、軽く溜め息を吐いた。単純でわかり易いヒュドールよりも、むしろこちらの方が厄介だなとか考えていた。

 王宮で何度か顔は合わせたものの、こうして二人きりで時を過ごすのは初めてだ。深緑の瞳が麗しい横顔をちらと見上げた。リヒトは新たな世界を楽しむように街並みを眺めている。これだけの小奇麗さならば、いい女をいくらでも侍らせられるだろうに……なんであの女がいいのだろうか。不思議でたまらない。
「ねえ」
 呼びかけると、リヒトが笑顔を向けてきた。
「なんだい?」
「僕のこと、聞かないの?」
 二人きりになれば何かしら聞いてくるかと思っていたが、まるで興味がないのか、それともあえてなのか、リヒトは何一つ気にかけていない。従姉弟ではないと知られたのだし、イグネアに惚れているならば、それこそ余計に自分が何者でどういう関係なのか知りたくなるのではないのか。
「聞いて欲しい?」
「そういうわけじゃないけど……気になるでしょ」
 それが常人の心理だと思うのだが。
「まあ気になるけどさ、聞いたところで本当の事は言わないだろう? 君は見た目よりずっと賢いみたいだし、俺たちから“真実”を遠ざけることなんて至極簡単にやってみせるだろうね」
 意外な言葉に、深緑の瞳が見開かれた。
 リヒトは笑顔を浮かべたまま、言葉を続ける。
「俺は無理強いをするのは好きじゃないから、簡単に話せないのはきっと事情があるからだと思って今は納得してるよ。でもね、いつかは“真実”を知りたいと考えているんだよ。他でもない、イグネア自身の口から語られる“真実”がね」
「イグネアだって嘘を言うかも知れないよ?」
「そうだね。でも、同じ嘘ならイグネアに吐かれた方がいいな。彼女の言葉ならそれが“真実”だと受け入れられる気がする。人を好きになるって、そういう力を持っているものだよ」
 だからイグネアの呪いを解くために、カディール退治には尽力すると、リヒトは終始笑顔を絶やさずに語った。
 リーフは無言で考えていた。この男は軽くて手が早い、ただの女好きではない。恐らくは常人よりも苦労して育ったのだろう、腹の奥では深く物事を考えている。それを表面化せずにいるのだ、単純で何でも態度に出すヒュドールよりもずいぶんと中身は出来上がっているし、分別もつく。そして、イグネアに対する気持ちもたぶん本物だ。
「背景については謎だけどさ、イグネアも心を許しているようだし、君なりに彼女のことは大切にしているみたいだから、信用はしてるよ。まあ違ってたら即刻始末だけどね」
 好きな女をかどわかして(古い)ちょっかい出している挙句にそんな裏切り行為があろうものならば、血塗れた結末も招きかねない。明日はあの青く澄んだ波間に惨殺死体が浮かぶかもねえ……などと海を指差しつつ、リヒトはこの上なくきらびやかな笑顔を浮かべてさらりと恐ろしい発言をかましていた。さすがはあの毒舌冷徹魔術師と対等に渡り合う男だ、考えることは結構えげつない。
 果たしてリヒトの言葉が作戦なのか、本心なのか……図りかねる部分もあるのだが。
「僕、お兄さんのことは結構好きだな(若干腹黒いところが)」
「それはどうも」
 リーフが猫被りの愛嬌の良い笑顔を向けると、リヒトも爽やかな笑顔を返してきた。互いにどことなく胡散臭さが漂っているが、この際気にしないことにした。



 さて、一方のイグネアはというと。
「全く油断も隙もない! いいか、この家には野郎しか住んでいないんだから、気を引き締めて強い意思を持って闘え!」
 玄関で、ヒュドールに説教されていた。
 どうでもいいが、油断も隙もないのは果たして私の方なのだろうか……とずれ落ちた眼鏡を正しつつ、真紅の瞳がおろおろと見上げる。そういえば最近また眼鏡の調子が悪い。あとでモルに直してもらわねば。などと別のことを考えているのがばれたのか、はっと気付いた時にはヒュドールの顔が引きつっていた。
「貴様は人の話を聞いているのか……!」
「は、はいはい聞いてますよ! 強い意思を持って闘うのですね!」
 上官に報告する下級兵のような口調と身振りでイグネアは答えた。なんというか、二時間前の方がまだ可愛らしいと思えるほど、ヒュドールの機嫌は最悪だ。ちなみに何で彼がこんなに怒っているのか、当然のことながらイグネアはちっとも理解しちゃいない。
「わかればいい。それから、その辺で無用心に居眠りするのも禁止だ」
「え、なぜですか?」
「当たり前だろう! 特に手が早いのや、腹黒いのがいるんだ。そう何度も俺が第一発見者になると思うな!」
「?」
 ヒュドールが言っている意味がわからず、イグネアは困惑顔で首をかしげた。
「私、居眠りしてました?」
「夕べ、居間でしてただろう。呼んでも起きないから運んでやったんだ」
 その調子じゃ微塵も覚えていないんだろうがな、とヒュドールは内心で愚痴った。
「そうなんですか。それはまたご迷惑をおかけしました。ところで、よく私の部屋がわかりましたね」
「……あの色眼鏡が教えてくれた」
「ああ、モルさんですか。無口なうえに気配がつかめないので、ちょっと驚く時がありますが、彼はなかなか気が利く人なんですよ。いつも買い物に付き合ってもらうんですけど、荷物も持ってくれますし。手先も器用で、壊れたものなんかもすぐに直してくれるんですよね」
 実にありがたい……と、のほほんと脱線話をし始めたイグネアに、ヒュドールはますます苛立ちを募らせた。この状況でなぜ俺があの変人色眼鏡への賛辞を聞かされなければならないのか。
 とはいえ、ここで自分があれこれ言ってもきっと気付かないだろうし、物忘れも激しいから細かいことは覚えていないだろうし、周囲への態度もたぶん変わらない。こうなったら、俺が常に瞳を光らせているしかないな……と今後の苦労を想像し、ヒュドールは疲れた溜め息を吐いた。
「とりあえずその話は終わりでいい。これから買い出しに行くぞ」
 いきなり何を言い出すかと思ったら。
 真紅の瞳が瞬いた。
「お買い物ですか? 私も一緒に行ったほうがいいんですか?」
「あのな、俺はこの町のことは全く知らないんだから当然だろうが。それに、アンタ一人じゃ外に出られないし、リストを作っても間違って買ってくるだろうしな」
 後半ものすごく力を込めてきっぱりと言われ、イグネアは閉口した。ごもっともすぎて言い返せないのが若干悔しいのだが、その自信は十分にあったりする。
 まあそれはさて置き。
「この時間でしたら、まだ“市”をやっているかもしれません」
「“市”?」
「ええ。毎日ではないんですが、“イイもの”が大量に獲れるとたまに開かれるんです」
 しかも、新鮮な野菜や果物、魚がお安く買えてお得なのだ。イグネアはまだ一度しかめぐりあったことがなく、しかも野菜しか買ったことがないので、ちょうど開催されていると運がいいと思え、その日一日幸せな気分で過ごせるのだ。
「そういうわけで、さっさと出かけましょう!」
 と、俄然やる気を出したイグネアは、持っていた雑巾を放り出し、ヒュドールの腕を掴んでさっさと玄関を抜けて行った。ちなみに掃除の途中だったという事実は、ずいぶん前に忘れられたらしい。




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